コラム
「沖縄の伝統を守り続けた金城次郎の琉球陶器」2016/11/28
琉球陶器は15世紀に東南アジアとの貿易によって南方系の陶技が伝来し、その後17世紀に朝鮮・中国、さらには薩摩などからも陶工を招いて技法を導入、それらが独自に発展して現在に至るという、様々な要素や技法が織り交ぜられたやきものです。沖縄の窯場を代表する壺屋窯では、透明釉・緑釉・青銅・黒釉・藁灰釉などの釉薬が用いられ、線彫・刷毛目・飛鉋・筒描・赤絵など、独特で素朴、且つ明るい趣の作品が作られています。釉薬の原料となる珊瑚石灰岩など、沖縄の素材が活用されていることも、琉球陶器の大きな特徴です。
それまで日用雑器としてしか知名度がなかった「琉球陶器」に独創性を盛り込み、一躍全国的に知られるようになったきっかけを作ったのが、沖縄生まれの陶工、金城次郎です。
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