コラム
「桃山陶の通説を覆した荒川豊蔵」2017/01/16
志野焼は桃山時代の天正・文禄の頃に美濃で生まれた日本独自のやきものです。もぐさ土という柔らかい土を使い、筆で絵付けをして長石釉を掛けて焼いた日本で最初の白い陶器といわれています。当時茶の湯で大流行したのにもかかわらず、短い期間のうちに生産効率の問題などから衰退し、400年もの間途絶えていたという謎の多いやきものでもあります。その志野の再現に、人間国宝の荒川豊蔵が取り組む最初のきっかけとなったのは、1930年の「志野筍絵筒茶碗」との出会いがあったからでした。
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