コラム
「窯変と練上の2大技法を極めた 伊藤赤水」2017/07/03
五代伊藤赤水は江戸時代から新潟県佐渡島の相川に代々続く、無名異焼の窯元の家に生まれた佐渡島を代表する陶芸家です。無名異(むみょうい)とは、佐渡に産する鉄分を含んだ赤色の土の名で、無名異焼はその赤い肌を特徴とする陶器の制作技法です。
赤水は、早くに亡くなった父・四代赤水の後を継ぐべく、父の母校でもある京都工芸繊維大学工芸学部窯業工芸学科に入学しました。若い時に京都という古い歴史と現代が共存する土地に身を置いたことが、後に洗練された表現方法を生み出す良いきっかけにもなりました。
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