コラム
「激動の時代に生きた金工師 加納夏雄」2017/10/23
明治4年。明治維新により幕藩体制が崩壊し混乱を極めたこの時代。明治政府は開かれた日本を目指す制作の一環として、それまでの小判や穴銭などの貨幣に変えて、近代的な洋式貨幣をこの年に発行しました。
当初、明治政府は硬貨のデザインを英国に頼む予定でした。しかし造幣局建設主任ウオールトスは、贈られてきた見本の完成度の高さに依頼を辞退したといわれています。龍の彫刻が施されたその見本を制作した人物こそ、後の帝室技芸員となる加納夏雄です。
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