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「松下電工勤務から金工家へ 中川衛」2017/10/09

129―――江戸時代加賀藩。二代藩主前田利長が京都の金工家・後藤琢乗を招き、装剣技術を開発したのが「加賀象嵌」の始まりといわれています。その加賀象嵌は高度な発展を遂げ、中でも「鐙(あぶみ)」は加賀象嵌の代名詞でもあり、精巧で優美な意匠は美術工芸品としても世界的に評価され、優れた作品が各国の美術館に収蔵されています。

石川県立美術館で加賀象嵌の鐙の展覧会を見に来たある工業デザイナーは、その鐙の強靭ながらも繊細な美しさに一目で心を奪われ、最後の加賀象嵌の技術者と言われていた高橋会州を訪ねて入門しました。その工業デザイナーこそ、後の人間国宝となる中川衛です。


松下電工で電気製品のデザイン


中川衛は数ある金工家の中でも異色と言われる130所以、それは金工家になる前に、松下電工株式会社(現パナソニック)の社員であったという事です。
金沢市の農家に生まれた中川は、1967年金沢美術工芸大学産業美術学科に入学しました。卒業制作は小型掃除機で、その頃から電化製品のデザインに関心を寄せていた事がわかります。卒業後は大阪の松下電工株式会社に入社し、電気製品のデザインを担当していました。このままいけばエリート工業デザイナーとしての一生を送ったはずでした。しかし、3年程会社勤めをしたのち、27歳で親の面倒を見るために帰郷、石川県工業試験場に勤務しました。
そして入ってすぐ、石川県立美術館で運命の出会いを果たすことになるのです。


加賀象嵌最後の技術者に入門


131鐙とは、武士が乗馬する際、鞍の両側に下げて足を掛ける鍛鉄の武具で、その表裏に金線の象嵌で華麗な文様が装飾されています。その鐙のデザインに魅了された中川は、加賀象嵌最後の技術者と言われていた高橋介州に入門、金工の知識も経験もなかった中川でしたが、持ち前のバイタリティーで懸命に修行し、加賀象嵌の技術を習得して技の錬磨に努めました。
入門してから5年が経った1979年、日本伝統工芸展に初入選。82年には日本工芸会正会員となり、88年には41歳で第35回日本伝統工芸展朝日新聞社賞を受けるなど、着実に成果を上がていきました。
1996年頃からはトルコや中近東を始めとした世界の金工調査に毎年赴き、その地で感動した風景が作品の重要な題材となりました。自然美を意匠化した詩情溢れる作品を発表し、絵画的な階調表現により加賀象嵌に新風を吹き込みました。2004年には重要無形文化財保持者に認定され、2009年には紫綬褒章を受章。精力的に制作に打ち込む傍らで、母校の金沢美術工芸大学教授、同大学美術工芸研究所長として後進の指導育成にも尽力しました。

 

 

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