月山貞一は代々刀匠の家に生まれ、祖父の初代貞一（帝室技芸員）と父貞勝について作刀を修得しました。16歳で大阪美術協会展に初入選。昭和2年に父と共に伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀58振、鉾43柄を制作。戦後は新作名刀展で文化庁長官賞、正宗賞等数々の受賞を重ね、1971年に重要無形文化財日本刀保持者に認定されました。月山家家伝の綾杉肌や刀工彫刻を受け継ぎ、後進の育成にも努めました。


1907年　大阪生まれ
1924年　中央刀剣会に入会
1929年　伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀制作
1943年　大阪陸軍造兵廠軍刀鍛錬所責任者
1966年　二代目貞一を襲名
1967年　新作名刀展文化財保護委員会委員長賞
1971年　重要無形文化財「日本刀」保持者に認定
1973年　紫綬褒章
1978年　全日本刀匠会理事長
1979年　勲四等旭日小綬章
1995年　逝去