伊藤若冲は江戸中期の絵師です。京都錦小路の青物問屋の長男として生まれ、家業のかたわら、狩野派、光琳派や中国の元代、明代の画法を学びました。40歳の時に家業を弟に譲り、絵画の制作に専念しました。若冲は生涯妻子をもたず、絵を描くこと以外、世間の雑事には全く興味を示しませんでした。写生的、装飾的な花鳥画と水墨画に奇想な画風を確立しました。


1716年　京都錦小路に生まれる
1739年　父の死去に伴い、四代目枡屋（伊藤）源左衛門を襲名
1755年　家督を弟に譲り、画業に専念する
1758年　「動植綵絵」を描き始める
1759年　鹿苑寺大書院障壁画を制作
1764年　金刀比羅宮奥書院襖絵を描く
1765年　「動植綵絵」を完成させ、相国寺に寄進
1800年　逝去

代表作
「動植綵絵」「旭日鳳凰図」「金刀比羅宮奥書院襖絵」
「日出鳳凰図」「釈迦三尊図」「牡丹小禽図」など