宮入行平は1913年長野県の鍛冶職人の長男として生まれました。尋常小学校卒業後、家業である農具や刃物作りに従事。24歳の時に日本刀鍛錬伝習所に入門、作刀の技術を学びました。翌年の第3回日本刀展覧会で総裁名誉賞を受賞。以降多くの受賞を重ね、戦時中は軍刀政策に従事。戦後は伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀を制作、1963年重要無形文化財。相州伝や美濃伝を手本に古名刀の美しい地鉄を追求し、究めました。


1913年　長野県生まれ　鍛冶職人宮入豊吉の長男
1927年　尋常小学校卒業後、家業に従事
1934年　星野銀光に師事
1937年　日本刀鍛錬伝習所入門
1938年　第三回日本刀展覧会総裁名誉賞
1942年　第7回新作日本刀展覧会特選
1943年　第8回新作日本刀展覧会特選
　　　　第1回陸軍軍刀展会長賞
1950年　伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀、鉾、鏃を鍛造
1955年　作刀技術発表会特賞（59年まで連続受賞、60年から無鑑査）
1963年　重要無形文化財「日本刀」保持者に認定
1972年　紫綬褒章
1973年　刀号「昭平」を「行平」に改める
1977年　逝去
　　　　 同年12月 勲四等旭日小綬章受