田原陶兵衛は赤川助左衛門を初代とし代々襲名されている伝統ある萩焼の名門です。
十二代田原陶兵衛は独自に高麗朝鮮陶器を研究した上で茶道への造詣を深め、茶陶を中心に作陶しました。特に灰被りと呼ばれる窯変技を極めました。


【系譜】
初代　　赤川助左衛門
二代　　赤川三左衛門
三代　　赤川忠兵衛
四代　　赤川佐々エ門（佐兵衛、左々ヱ門）
五代　　赤川忠兵衛（喜右衛門）
六代　　赤川喜右衛門
七代　　赤川忠兵衛
八代　　赤川喜代蔵
九代　　田原陶兵衛
　　　　喜代蔵の嫡男謙治が田原姓を名乗り田原陶兵衛を称する
十代　　田原高麗陶兵衛　　　　1880年-1939年

十一代　田原高麗陶兵衛　　　
　　　　生年不詳
　　　　十代陶兵衛長男
　　　　1943年　技術保存窯指定
　　　　1956年　逝去　　　　　　　　　　　

十二代　田原陶兵衛　　　　　　
　　　　1925年　生まれ
　　　　　　　　 十代二男
　　　　1956年　十二代田原陶兵衛襲名
　　　　　　　　 日本工芸会正会員
　　　　1981年　山口県の無形文化財保持者に認定

十三代　田原陶兵衛　　　　　　
　　　　1951年　生まれ
　　　　　　　　 十二代長男
　　　　　　　　 中里重利に師事
　　　　1991年　日本工芸会山口支部展朝日新聞社奨励賞受賞
　　　　1992年　十三代田原陶兵衛襲名
　　　　1993年　日本工芸会正会員
　　　　1999年　山口県芸術文化振興奨励賞受賞