コラム
「古唐津を現代に蘇らせた 中里無庵」2017/05/08
唐津焼は文禄・慶長の役前後から江戸時代の初期にかけて、朝鮮からの渡来陶工によって西日本の各地に起こった窯芸の一つです。その起源は室町時代に遡り、佐賀・長崎両県に古窯趾は200以上とも言われています。中里家が唐津焼に携わるようになったのは、初代中里又七が慶長元年(1596年)、伊万里市大川町に田代窯を開窯したのが始まりと言われています。
明治維新があった十一代の時には伊万里焼による磁器の発達におされて窯元存亡の危機にさらされましたが、十一代の次男、重雄(後の中里無庵)によって奇跡的に再興を遂げたのでした。
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