コラム
「一枚の地金から作り出される”造形美” 鍛金家 奥山峰石」2018/01/08
鍛金家 奥山峰石。山形県新庄市に生まれ、15歳で上京。そこで何となく就職した鍛金工房。
—「一代一職」
今でこそ人間国宝 奥山峰石の座右の銘ですが、10代の彼にとって、まさかそれが自分の人生そのものになるとは夢にも思っていませんでした。
それもそのはず、20歳までは何度も鍛金を辞めようと思っていました。それが27歳の結婚を機に、独立。この道一本でやっていくという決意が生まれ、その頃から先述の座右の銘を持つようになりました。
それまでは主に銀製カトラリーや銀製トロフィーなどを制作していましたが、40歳頃から「自分の作品」を作りたいと思うようになり、「職人」から「作家」へと転向。そこで「切嵌象嵌」や「打込象嵌」など、鍛金の技術と高度な技術を生かした、端正で繊細な独自の作風を確立しました。
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