コラム
「室町時代から続く技法を継承 彫金家 桂盛仁」2018/02/05
室町時代。足利将軍家より扶持を受け、義政の側近として仕えた後藤祐乗という装剣金工師がいました。祐乗は従来の美濃彫りの様式を基に独自の「後藤風」を確立し、その後後藤家は織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍家といった時代の権力者に仕え、約400年もの長きにわたり繁栄しました。
そして江戸時代。後藤派の流れを汲む柳川政直(1690~1757)が柳川派を興し、明治・大正・昭和を経て、平成となった現在でもその伝統技法は脈々と受け継がれています。
柳川派12代にあたる彫金師桂盛仁は、伝統的な技法と現代の感性を織り交ぜ、精緻で気品ある作品が高い評価を受け、2008年に重要無形文化財「彫金」保持者として認定されました。
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