
コラム
「独自の波文”隅谷丁子”を完成 隅谷正峯」2018/02/26
1981年に重要無形文化財「日本刀」保持者に認定された刀工 隅谷正峯。家業を継ぎたくない一心で京都の大学に進学し、在学中に刀工を志すという、一風変わった日本刀の世界への入り方をした刀工です。しかも弱冠22歳の時には新作日本刀展で受賞するという快挙を成し遂げ、世間をも驚かせました。
1942年、立命館日本刀鍛錬所で師の正幸から刀鍛冶の技術と共に芸術的なセンスまでもを学び、作刀に熱意を注いでいた隅谷でしたが、鍛錬所が火事で焼失した為、兄弟子と共に広島尾道の鍛錬所に移り、そこでも作刀の研究に没頭しました。そして翌年、海仁海佐世保支部主催の新作日本刀展に、初めて「正峯」と銘を刻んだ刀を出品し、見事特選の佐世保鎮守府長官賞を獲得。隅谷正峰の名前は、全国の人が知る存在となったのでありました。
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