加納夏雄は1828年に 京都山城国柳馬場御池通りの米穀商の子として生まれました。12歳で彫金師奥村庄八に師事、14歳で円山四条派の絵師・中島来章のもとで写生を学び、19歳で金工師として独立して夏雄と名乗り京都に開業しました。絵画的表現に優れ、気品と余韻を感じさせる表現で世間を圧倒させました。晩年は後進の指導にあたり、多くの門人が育成されました。のちに宮内省ご用掛、東京美術学校教授、帝室技芸員。


1828年　京都の米穀商の子として生まれる
1834年　刀剣商加納治助の養子となる
1840年　彫金師奥村庄八に師事
1846年　独立し京都に開業
1854年　江戸に移る
1869年　宮内省より明治天皇の御刀金具の彫刻を命ぜられる
1871年　新貨幣原型製作に従事　
1890年　帝室技芸員
　　　　 東京美術学校彫金家教授
1898年　逝去