山本陶秀は備前市伊部に生まれました。15歳の時から当時伊部で最も大きな窯元であった黄薇堂に見習いとして入り、2年後に桃渓堂に移りました。ここで8年間、茶入れ・花生・水指など茶陶類の轆轤形成に習熟し、その他にも細工物の技術を学ぶなど、その後の作陶生活の基礎を築きました。熟練を極めた轆轤技術の巧みさで評価され、茶陶や徳利、壺など、幅広い領域で均整のとれた端正、清楚な作品を制作しました。


1906年　岡山県備前市生まれ
1954年　岡山県無形文化財「備前焼」の指定を受ける
1955年　第2回日本伝統工芸展に初入選
1959年　ブリュッセル万国博覧会グランプリ
1976年　紫綬褒章
1977年　毎日芸術賞
1982年　勲4等瑞宝章
1987年　重要無形文化財「備前焼」保持者に認定
1994年　勲4等旭日小綬章
　　　 　逝去